Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans
趙雲は、その後で、趙範に咎めた。
「何だって嫂ともあるお方を、侍婢かなんぞのように、軽々しく、客席へ出されるのか」
「いや、――実はこうです。そのわけというのは、彼女はまだ若いのですが、てまえの兄にあたる良人に死別れ、寡となってから三年になります。もうしかるべき聟をとったらどうだと、それがしはすすめていますが、嫂には、三つの希望があるのです。一つは、世に高名を取り、二つには先夫と氏姓の同じな者、三つには文武の才ある人という贅沢なのぞみなので」
「うーむ」
趙雲は、失笑をもらした。
けれど趙範は熱心に、
「いかがでしょう。将軍」
「なにがだ」
「嫂の日頃の希望は、さながら将軍の世にあるを予知して、これへ見えられる日を待っていたように、将軍のご人格とぴったり合っています。ねがわくは妻として将軍の室に入れて下さらんか」
聞くと、趙雲は、眼をいからして、いきなり拳をふりあげ、
「不埓者っ」
ぐわんと、趙範の横顔を、なぐりつけた。
趙範は、顔をかかえて、わっと、転がりながら、
「何をするのだ。無態な」と、喚いた。
趙雲は起ち上がって、
「無態もくそもあるか。汝のような者を蛆虫というのだ」