Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans
六
「さてこそ」
と前方の火光を見て、急に救いに出ようとしたが、突如、前に関羽の一軍があって道をふさぎ、退いて、博望坡の兵糧隊を守ろうとすれば、そこにはすでに、玄徳の麾下張飛が迫って、輜重をことごとく焼き払ったあげく、
「火の網の中にある敵、一匹ものがすな」と、後方から挟撃してきた。
討たるる者、焼け死ぬ者、数知れなかった。夏侯惇、于禁、李典などの諸将は輜重の車まで焼かれたのをながめて、
「もう、いかん」と、峰越しに逃げのびたが、夏侯蘭は張飛に出会って、その首を掻かれ、護軍韓浩は、炎の林に追いこまれて、全身、大火傷を負ってしまった。
六
戦は暁になってやんだ。
山は焼け、渓水は死屍で埋もれ、悽愴な余燼のなかに、関羽、張飛は軍をおさめて、意気揚々、ゆうべの戦果を見まわっていた。
「敵の死骸は、三万をこえている。この分では無事に逃げた兵は、半分もないだろう」
「まず、全滅に近い」
「幸先よしだ。兵糧その他、戦利品も莫大な数にのぼろう。かかる大捷を博したのも、日頃の鍛錬があればこそ――やはり平常が大事だな」
「それもあるが……」と、関羽は口をにごらしながら、駒を並べている張飛の顔を見て云った。