Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lisez 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 312 452 caractères · 628 écrans

Aozora Bunko

ひと目、その思いを果たせばそれだけでも、関羽は満足、いつ死んでもよい」

「なんの、これからではありませんか、羽将軍にも似あわしくない」

「いや、気持のことだ。それほどまで待ち遠いというたまでのこと」

陣中すでに更けている。

関羽は、裏門からそっと、孫乾ともう一名の間諜を送りだした。

「怪しげな密談を? ……」と、宵から注意していた副将の于禁、楽進のふたりは物陰からそれを見ていた。しかし関羽を怖れてそこでは何の干渉もなし得なかった。

あくる日、匪軍との戦は、予定どおりの戦となった。

賊将の劉辟、都のふたりは、颯爽と陣頭へあらわれたが、またすぐすこぶる大仰に関羽に追われて退却しだした。首を取る気もないが逃げるを追って、関羽も物々しくうしろへ迫った。

すると※(「龍/共」、第3水準1-94-87)都がふり向いて、

「忠誠の鉄心、われら土匪にすら通ず、いかで天の感応なからん。――君よ、他日来たまえ。われかならず汝南の城をお譲りせん」と、いった。

関羽は苦もなく州郡を収めて、やがて軍をひいて都へ還った。

兵馬の損傷は当然すくない。

しかも、功は大きかった。曹操の歓待はいうまでもない。