Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lisez 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 312 452 caractères · 628 écrans

Aozora Bunko

二

と、役人どもは、彼の怒りを恐れながら、頭をすりつけて答えた。

「名馬三百匹をひいて、一昨夜、小沛の境までかかりました所、一団の強盗があらわれて、そのうち二百頭以上の逸物ばかり奪い去ってしまいました。……われら、きのうも今日も、必死になって、後をさがしましたが、山賊どもも、馬の群れも、まったく行方がわかりませんので、むなしく残りの馬だけひいて、ひとまず立ち帰って参りました」

「なに、強盗の一団に、良馬ばかり二百頭も奪われてしまったというのか」

呂布の額には、そういううちにもう青筋が立っていた。

二

「穀つぶしめ。貴様たちは日頃、なんのために禄を喰っているか」

呂布は、声荒らげて、宋憲らの責任を糺した。

「――大事な軍馬を数多強盗に奪われましたと、のめのめと面を揃えて立帰ってくる役人がどこにあるっ。強盗などを見かけたら即座に召捕るのが汝ら、吏たる者の職分ではないか」

「お怒りは、重々、ごもっともでございまするが」と、宋憲は、怒れる獅子王の前に、ひれ伏したまま言い訳した。「何ぶんにも、その強盗が、ただの野盗や山賊などではございません、いずれも屈強な男ばかりでみな覆面しておりましたが、中にもひときわ背のすぐれた頭目などは、われわれどもを、まるで小児の如く取って投げ、近寄ることもどうすることもできません。