Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lisez 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 312 452 caractères · 628 écrans
三
三
突然、剣を抜いて、張飛が自刃しようとする様子に、玄徳は、びっくりして、
「関羽。止めよっ」と、叫んだ。
あっと、関羽は、張飛の剣を奪り上げて、
「何をするっ。莫迦なっ」と、叱りつけた。
張飛は、身もだえして、
「武士の情けに、その剣で、この頭を刎ね落してくれ。なんの面目あって生きていられようか」
と、慟哭した。
玄徳は、張飛のそばへ歩み寄って、病人をいたわるような言葉でいった。
「張飛よ。落着くがいい。いつまで返らぬ繰り言をいうのではない」
優しくいわれて、張飛はなおさら苦しげだった。むしろ笞で打ッて打ッて打ちすえてほしかった。
玄徳は膝を折って彼の手を握り取り、しかと、手に力をこめて、
「古人のいった言葉に――兄弟ハ手足ノ如ク、妻子ハ衣服ノ如シ――とある。衣服はほころぶもこれを縫えばまだまとうに足る。けれど、手足はもしこれを断って五体から離したならいつの時かふたたび満足に一体となることができよう。――忘れたか張飛。われら三人は、桃園に義を結んで、兄弟の杯をかため、同年同日に生るるを求めず、同年同日に死なんと――誓い合った仲ではなかったか」
「……はっ。