Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lisez 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 312 452 caractères · 628 écrans

Aozora Bunko

「如何にしたものか」を、幕僚に謀った。

張飛、関羽は口をそろえて、

「たとえ前後に敵をうけて、不利な地に立つとも、紀霊、高順の徒、何ほどのことかあらん」

と、悲壮な臍をかためて、乾坤一擲の決戦をうながしたが、玄徳は、

「いや、いや。ここは熟慮すべき大事なところだろう。どうもこの度の出陣は、何かと物事が順調でなかった。運命の波長が逆に逆にとぶつかってくる。思うに今、玄徳の運命は順風にたすけられず、逆浪にもてあそばれる象である。――天命に従順になろう。強いて破船を風浪へ向けて自滅を急ぐは愚である」と、説いて、自重することを主張した。

「わが君に戦意がないものを、どうしようもあるまい」

と、ほかの幕将たちは、張飛や関羽をなだめて、評議は、逃げ落ちることに一決した。

大雨の夜だった。

淮陰の河口は大水があふれて、紀霊軍も追撃することはできなかった。その暴風雨の闇にまぎれて、玄徳は、の陣をひきはらい、広陵の地方へ落ちて行った。

高順の三万騎が、ここへ着いたのは翌る日だった。みれば、草はみな風雨に伏し、木は折れ、河はあふれて、人馬の影はおろか、陣地の跡に一塊の馬糞もなかった。