Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans

Aozora Bunko

四

周瑜は剣を振ってかつ歌いかつ舞い、諸将は唱和して、また拍手歓呼し、夜は更けるとも、興の尽くるを知らなかった。

「ああ、愉快だった。幹公、今夜はご辺と同じ床に寝て、語り明かそう」

蹌踉として、周瑜は蒋幹の首にかじりつき、ともに寝所へ転びこんだ。

――と同時に、周瑜は、衣も脱がず帯も解かず、泥酔狼藉、牀をよそに、床の上へ仆れて寝てしまった。

「都督、都督。……そんなところへ寝てしまわれてはいけません。お体の毒です。風邪でもひいては」と、蒋幹は幾度かゆり起してみたが、覚めればこそ、いびきを増すばかりで、房中もたちまち酒蔵のような匂いに蒸れた。

ただただ胆を奪われて、宵のうちから酔えもせず、ただ恟々としていた蒋幹は、もちろんここへ入っても容易に眠りつくことができなかった。

夜はすでに四更に近い。陣中を巡邏する警板の響きがする。……周瑜はとみればなお前後不覚の態たらくだ。残燈の光淡く、浅ましい寝すがたに明滅している。

「……おや?」

蒋幹はむくと身を起した。卓上に多くの書類や書簡が取り散らかっている。下にこぼれ落ちている五、六通を拾ってそっと見ると、みな陣中往来の機密文書である。