Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans

Aozora Bunko

まだ汝らのような駈出しの小僧に首を持って行かれるほど、長沙の黄忠は老いぼれてはおらぬ」

なるほど――と関羽も戦いに入ってから舌を巻いた。

彼の偃月の青龍刀も、黄忠の大刀に逆らわれては、如何とも敵の体へ触れることができなかった。

この決戦は、実に堂々たる一騎打ちの演出であったとみえ、両軍とも、あまりの見事さに、固唾をのんで見とれてしまったといわれている。しかも、なお勝負のつく色も見えなかったが、城の上からそれを眺めていた太守韓玄は秘蔵の一臣を、ここで討たれては味方の大事と心配し出して、

「退き鉦を打て、黄忠を退かせろ」と、高矢倉から叫び出した。

たちまち耳を打つ退き鉦の音に黄忠は、ぱっと馬をかえした。そして急速度に城中へ駈けこむ兵にまじって、彼の馬もその影を没しかけた。

「好敵、待ち給え」

関羽は、追撃して、執拗に敵へ喰い下がった。ぜひなく、黄忠もまた馬をめぐらして二、三十合斬りむすんだが、隙を見て、濠の橋を渡り越えた。

「卑怯なり。名ある武将のする業か」と辱めながら、関羽の馬蹄は、なお橋を踏み鳴らして、しかも今度は、前よりも近く、黄忠の姿を、偃月刀の下に見おろしたのであった。