Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans

Aozora Bunko

張松はたちまち大勢の兵に囲まれて遮二無二、練兵場の外に引きずり出された。そして鉄拳を浴び、足蹴をうけ、半死半生にされて突き出された。

「無念」

張松はすぐに本国へ帰ろうと思った。しかし、つらつら思うに、自分が魏に来た心の底には、蜀はとうてい、いまの暗愚な劉璋では治まらない。いずれ漢中に侵略される運命にある。で、こんどの使命を幸いに、もし曹操の人物さえよかったら、魏の国に蜀を合併させるか、属国となすか、いずれにせよ、蜀は曹操に取らしてもよい考えでいたのである。

「よしっ。この報復には、きっと彼に後悔をさせてみせるぞ。自分も、国を出るとき、諸人の前で大言を放って来たてまえ、空しくこんな辱を土産にしては帰れない」

彼は、腫れあがった顔に、療治を加えると、すぐ翌る日、相府にも断わらず、従者を連れて許都を去ってしまった。

「蜀の小男が、よけい小さくなって、蜀へ帰って行った」

都の者は、笑っていたが、なんぞ知らん、彼は途中から道をかえて、荊州のほうへ急いでいたのだった。そして、郢州の近くまで来ると、彼方から一隊の軍馬が、整然と来て、

「そこへ参られたは、蜀の別駕張松どのではなきや」