Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

Lisez 三国志(八) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 195 604 caractères · 391 écrans

Aozora Bunko

司馬師は歯がみをした。諸将も地だんだ踏んで、営中へ帰るや否、司馬懿の所へ押しかけた。そして蜀兵の悪口雑言を告げて、早々一戦を催し、敵を打ち懲らさんと口々に迫った。

司馬懿は笑っているだけだった。そして呟くようにいう。

「聖賢の言を思い出すがよい。――小サキヲ忍バザル時ハ大謀モ乱ル――とある。いまは守るを上計とするのだ。血気の勇を恃んではいけない」

かくの如く彼は動かず逸らずまた乗じられなかった。これには蜀軍もほとほとあぐねたらしく見える。慢罵挑発の策もそのうちに止めてしまった。

ここ数ヵ月、葫芦谷に入って、孔明の設計にかかる寨、木柵などの構築に当っていた馬岱は、ようやく既定工事の完了を遂げたとみえて、孔明の許へその報告に来ていた。

「おいいつけの通り、谷のうちには数条の塹壕を掘り、寨の諸所には柴を積み、硫黄煙硝を彼方此方にかくし、地雷を埋め、火を引く薬線は谷のうちから四山の上まで縦横に張りめぐらして、目には見えぬように充分注意しておきました」

「そうか。すべて予が渡しておいた設計図に違いはあるまいな」

「遺漏はございませぬ」

「よし。司馬懿を引き入れて百雷の火を馳走せん。