Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

木像陣

とはいえ、蛮夫の勇に近い敢闘精神と、野性そのものの血は、もうすでに「坂東猛者」と天下に著名なほど旺んであった。この自然下にあった特性が、史上、将門がよび起したものといわれて来たいわゆる“天慶ノ乱”なるものを、ひどく凄惨なものにしたに違いないことは、疑いの余地もない。

木像陣

「やや。遅かったか」

「しまった。もう遅い」

子飼へ殺到してみると、敵はそこの渡し口を、もう完全に、扼していた。

羽鳥の良兼を大将としたこんどの奇襲は、じつに、彼らにとっては、四度目の来攻である。

地の理も、将門の戦い方も、経験によって、彼らは、相当、研究をつんで来たらしい。

まず、前日から、変装した散兵を放ち、この辺に、隠密な予備工作をとげてから、一挙に、筏や船や、また、浅瀬を求めて、押し渡ってしまったのだ。

将門は、遠くから、敵勢のかたちを見て、

「畜生」

と、体じゅうに、たちまち、彼らしい滾りをもった。そして、

(やはりおれは、暢気すぎていたのだろうか。どうしても叔父共は、おれの首を見ないうちは、止めないつもりだろうか)

と、悲涙して、悔い悶えた。

すごい矢ひびきが、風を切って、左右を掠めてゆく。