Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

病躯

そういって、堂々と、鼓手をして、鼓を鳴らさせ、あたかも、もう占領軍の入城のように、豊田へ迫った。

そして、この前のように、行く所の民家屯倉などを焼き立て、ついに将門の本拠にまで迫った。ここは郡の中心地であり、将門館の門前町なので、人家も建て混んでいる。煙の下を、逃げまどう女子供の悲鳴が、たちまち、阿鼻叫喚を現出した。

一ノ柵に、火がついた。

二ノ柵門も、館の正門も、はや炎にくるまれ、領下の火ばかりにとどまらず、将門の妻子が住んでいる北ノ殿まで、炎は、余すなく狂い出した。

病躯

「どっちを見ても火だ。火ばかりだ。弟。豊田の館の運命も、今日が終りとみえる」

敵の攻勢がゆるむと、かえって、将門も気がゆるむ様子だった。路傍の木蔭へ、流れ矢を避け、さも、疲れきったように、馬の背で吐息をついた。

「兄者人。頑張ってください。いつもの兄者人らしくもない」

弟の五郎将文は、兄の無気力に、苛々していった。具足の腰に付けていた革の水筒を解いて、馬上から馬上へ、

「水がありますが、ひと口、水をおあがりになりませんか」と、手渡した。

「あ、ありがたい」

将門は、ごく、ごく、と喉を伸ばして飲みくだした。