Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

土と人

と、馬を飛ばして、豊田へ報らせに来た。

「なんだ、あわただしく」

その朝も、将門は、乳児のにおいのする妻の部屋にいた。外の小鳥の音と、桔梗の明るい声が、いつもの朝のように、良人の笑顔をつつみ、これから近くの領下へ検見に出かけようという供揃いを、門外に待たせたまま、時を忘れていたのである。

「ゆうべ晩く、筑波の者が、門を叩いて、告げに来てくれたのです。――羽鳥の良兼が、山に兵を集めて、水守の良正の方と、さかんに、早馬を交わして何か目企んでいる様子だと」

「また、叔父共のカラ騒ぎか。頼みもせぬのに、わざわざ、何だかだと、報らせて来るのもいるから困るな」

「困ることはありません。お館を大事に思い、兄者人に、好意を寄せていればこそ……」

「が、なあ四郎。おれはもう、いつまで、叔父甥同士で、浅ましい血みどろ喧嘩はしたくないんだ」

「それは、私たちでも、同様ですが、叔父たちは、今でも、豊田のわれら兄弟を、あくまで敵として、やじりを研いでいるのだから仕方がありません」

「相手にするな。どう悪声を放とうと、企もうと」

「充分、こっちは避けています。しかし、羽鳥や水守の衆は、この半年、いよいよ武器馬具を集めて、戦備に怠りなく、しかも、太政官の訴訟では、自分等の方が、正しく勝ったと、いい触れています」