Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

旧山河

武蔵野は武蔵野のままである。また、坂東の平野も、丘も、大河も、小川も、十三年前にわかれた旧山河は、そっくり、彼の記憶のままだった。

「……何ひとつ、変っていない」

小次郎は、近づく郷里の空へ、つぶやいた。

流転の烈しい都から、この無変化な、原始の原貌をもったままの天地へ帰って来て、彼は、回顧のなつかしさよりも、不安に似た寂寥にとらわれた。

しかし、さすがに、豊田郷に近づいた日は、生れた郷の土のにおいが、そくそくと、多感を呼んだ。

「おお。兄だ。――兄が見えた」

「小次郎様にちがいない。小次郎様よ」

ゆくての道に、一かたまりの人群れが見え、彼を指さして、がやがやいっていたと思うと、中から三、四人の若者が、駈け出して来た。

「兄上。お迎えに出ていました。弟の三郎将頼です」

「四郎将平です」

――それから、将文、将武などの、末弟まで、みな来ていた。

「あーあ。大きくなったなあ、みんな」

小次郎は、その弟たちの、どの顔を見ても、十三年の空間を、つよく覚えた。田舎武者にはちがいなくても、それぞれ頼もしげな逞しさだ。彼は、一ぺんに、愛情の渦に取りまかれ、

「どうだ。おれも変ったろう。