Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

秀郷出兵

天皇おんみずから、南殿に出御され、忠文に、節刀を賜い、任命式が行われた。侍立の百官は、

「首尾よく、凱旋あれよ」

と、万歳を唱えて、それを歓送した。

副将には、藤原国幹、平清基など、東国の守や介が、任命され、そのほか筑波の羽鳥の良兼、良正の子や甥など――あの平公連、公雅といったような顔も、軍のうちに、見えていた。

秀郷出兵

征討軍が、都を発向したのは、一月二十七日であり、二月上旬には、もう大行軍の列が、東海の駅路を、東へ東へ、蜿々と、急いでいたはずである。

ところが、大将軍忠文を初め、副将国幹にも、全軍の将士にも、将門にたいして、どれ程な自信と意気があったか、甚だ疑わしい。

――というのは、都を立つ前から、かねて貞盛がいいさとしたり、また、坂東の国司たちが、逃げのぼって来ては、吹聴しちらした“将門禍”の誇張が、余りに効きすぎていた結果、将門旋風の波長は、今や、極端な“将門恐怖”をひき起し、将兵たちは、家を立つにも、駅路の軍旅のあいだも、将門将門と、口にするたび、悪魔に憑かれたような怯えを募らせていた。

いや、これはひとり、彼等の臆病風ばかりではない。