Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

川の瀬・人の瀬

人知れず、寝どこを抜け出し、加茂川と一天の涼夜をわがもの顔に、河鹿と共にあることが、ひそかな愉悦であったのである。

――その晩も。いや、もう五更の頃であった。例のごとく、まっ裸になって、清流に身をなぶらせていると、対岸の糺ノ森の下あたりから、一群の人影が川原の方へ降りて来た。うち七、八名は、浅瀬をこえて、こっちへ渡って来る様子。――はてな? と見ているまに、それらの者の影は、小一条の館の裏手に、ふたりほどの見張をのこし、あとはみな、紫陽花の壺の築土をこえて、中へ掻き消えてしまったのである。……小次郎は、終始、眼をまろくして見ていたが、やがて、愕然と、気がついた。

「あっ……。群盗だ。……とうとう、ここへもやって来た」

川の瀬・人の瀬

およそ、盗賊の跳梁ぶりは、いま、いかなる貴紳の第宅でも、その出没の土足に、まぬがれている館はない。

この夏の、公卿の別荘のさびれは、一つは、その脅威だといわれている。つい五月雨ごろには、内裏の御息所にさえ、不敵な怪盗が、ある行為をのこして去ったという程である。

――が、さすがに、時めく、小一条の左相の邸には、まだその騒ぎが、今日まではなかった。