Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 230 caractères · 280 écrans

Aozora Bunko

五

喜八はすっかり圧倒されてしまいました。

「照吉は伊太郎より、ぐんと腕が上だろう」

「その通りだ。二人が相討ちになったと聞いて、照吉の野郎よっぽど運が悪かったろうと思ったよ」

と喜八。

「照吉はほんのかすり傷を受けただけだが、伊太郎は滅茶滅茶に斬られている。たぶん照吉は伊太郎の胸を一と突き、――首尾よく片付けてしまってほッとしたところを、誰かに後ろから袈裟掛けに斬られたんだろう」

「なるほどその通りだ」

平次の説明は痒いところへ手の届くようでした。

「それだけは解ったが、照吉を殺して財布を抜いたのは誰か。それをこれから捜さなきゃなるまい」

「?」

「掛り人の娘を誘拐された上、息子が行方不明になったという、地主の清水のところへ行ってみようか。――八、お前は喜八兄哥の身内の衆に案内して貰って、土地の質屋と両替屋を片っ端から調べてくれ。品物は隠しておくかも知れないが、空巣稼ぎで金を盗んだ奴は、三日と費わずにいる気遣いはねエ」

「ヘエ――」

八五郎は喜八の子分を二三人駆り出して、八方に散りました。二つの死骸はもう検屍が済んで、町役人に引渡したのです。

五

清水和助というのは、尾久の半分ほども持っていると言われた大地主で、先代は苗字帯刀を許されたほどの大百姓ですが、和助は養子で、早く女房に死に別れた上、なんの因果か子供運がなく、たった