Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 230 caractères · 280 écrans

Aozora Bunko

四

なんのためにこのような目に逢わされるのか少しも判らないが、二人で見張っているから逃げ出す工夫はない。この手紙を拾った方は、どうぞ――

そこまで書いて鼻紙は尽きております。多分こんな手紙を書いたものの、親許へ届ける工夫がなくて、そのまま諦めてしまったのでしょう。

四

平次と八五郎は何か追っ立てられるような心持でした。お組とやらいう娘一人の命ではなく、その奥にもっともっと複雑な犯罪が潜んで今ブスブス燻っているような気がしてならなかったのです。

元町の本野伊織屋敷へ行ってみましたが、中間の源次は不都合のことがあって、二た月ほど前に暇を出したというだけ、奉公人にも家族にも何の変りもありません。

源次の宿元を確かめると、やはり今どこにいるか解らないというだけ、たぶん諸方の部屋を廻って勝負事に浮身を窶しているだろうというのが結論です。

「親分、大変なことになりましたぜ」

八五郎がぼんやりやって来たのはそれから二日目でした。

「どうした八、いつもの大変と大変が違うじゃないか」

「だって、源次が殺されましたよ」

「なんだと」

「谷中で真っ二つ。腕の冴えたところを見ると、たぶん辻斬でしょうよ」