Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 230 caractères · 280 écrans

Aozora Bunko

四

「三河島の親分は?」

八五郎は板の隙間に梃を打ち込みながら、この容易ならぬ労作を手伝わせる相手を物色します。

「弟子と世話人を見張っているよ。あの中に天罰野郎がいるかも知れない」

平次は独り言のように言いながら、梃の先をグイと押しました。

「あっしがやりますよ、親分。提灯を持っていて下さい」

「頼むとしようか。何か飛出したら、構うことはねエ、存分に縛り上げてくれ。お前の手柄にしてやるから」

「へッ、脅かしちゃいけません」

「大丈夫だよ、そこから何にも飛出しゃしない」

「自棄に頑丈ですぜ、親分」

そんな事を言いながらも金梃のお蔭、二枚の板はすぐ剥げました。

「なるほど、龕灯返しの仕掛けを、下から石と材木で塞いだんだ――思った通りだよ、八」

平次は提灯を突きつけます。

「入ってみましょうか」

「そうしてくれ、その材木を取払ったら身体くらいはもぐるだろう」

「提灯を貸して下さい」

「そら」

八五郎は提灯を片手に、床下の穴の中へ潜り込みました。横穴は思ったより深いらしく、しばらくすると灯が見えなくなって、それっきり八五郎は帰って来ません。

四

「親分」

遠くの方から八五郎の声が筒抜けます。