Classiques japonais avec furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 230 caractères · 280 écrans
六
様の命日に店へ抛り込みました。初めは使い屋に頼んだけれど、そうすると、かえって足が付きそうだから二度目から自分で格子から抛り込んだんです。その白紙の手紙に責められて、気狂いのようになって死んだのは、自分の心にやましいことがあるためじゃありませんか。親分、私は敵を討って、こんなに嬉しいことはありませんよ」
お道の方法は、尤もであり、当然であり、同情すべきことに違いありませんが、白紙の手紙の思い付きの異常さに、平次は何か褒めてやりたくないような気もするのです。
「親分ッ、た、大変ッ」
遥かの方からガラッ八の声が高鳴ります。
飛んで行ってみると、番頭の文六と組んずほぐれつの大格闘中、ともすれば逃げられそうになって援けを呼んだのです。
「野郎ッ、神妙にせい」
平次は飛び込んで文六を押えました。元は武家の出か何かでしょう。恐ろしい腕っ節です。
六
「俺が何をしたというのだ、縛られる覚えはないぞ」
八五郎に縄尻を取られながら、文六は縁側の上の平次に悪罵の限りを浴びせるのでした。
「曙井戸の茶碗を隠して主人と一番番頭に自害をさせても何にもしないと言う心算か」
と平次。
「それっきりか」