Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 230 caractères · 280 écrans

Aozora Bunko

七

外に無事に済ませば褒美が五両だ。へッ、へッ、二十五両と稼いだのは悪くなかったぜ、――最初は葛籠へ入れて船の中に飼っておいたが、知合いの船が五月蠅くてかなわねエ。それから大一番の早桶を買って来て入れたのは大した智恵だろう。船番所の眼さえ除けて通れば、気味を悪がって、傍へ寄る船もねえのさ、――早桶の中身をどこへやったというのか。一日一両になるから、もう十日も稼ぐつもりだったが、七日ばかり前に二人の侍が来て、だいぶイキが悪くなったから、伴れて帰っても大丈夫だろうってやがって、駕籠へ放り込んでどこともなく行ってしまったよ」

文七は平次と八五郎に責められて、漸くこれだけのことを言いました。

「駕籠はどこのだ」

「この辺にウロウロしている四つ手じゃねえ。山の手の辻駕籠だよ、どこの駕籠か判るものか」

それ以上は何を聴いても判りません。

七

神田の家へ引揚げたのはもう昼頃、庄司家の親類会議が開かれるまで、あと三刻せいぜいです。

「弱ったな八」

銭形平次も、さすがにこの時は悲鳴をあげました。

「親分、どうしたのでしょう」

「お組と林太郎様と一緒に、どこかに隠してあるに違えねえ――が」