Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 230 caractères · 280 écrans
はお互に隠し合ったり、睨み合ったり、いつどこで、どんな爆発的悲劇が起らないとも限らない情勢だったのです。
「何か手掛りはないのか」
一と通りの説明を聴くと、平次はこう手繰りました。
「それが、そのひらめなんで」
「ひらめじゃない日比魚だろう」
「なんだか知らねえが、死んだ荘左衛門の手文庫の中に、この三字が書いて封じたのが入っていましたよ。上書は跡取りの倅の名前――荘太郎殿――他見無用と断ってあったが、荘太郎は人が良いから皆んなに見せてしまった」
「フーム」
「何しろ荘左衛門という人は、町人のくせに学問が好きで、小唄も碁将棋もやらないかわりに、四角な文字を読んで、唐の都々逸を作った」
「唐の都々逸てえ奴があるものか、詩だろう」
「その詩とか五とかいうのを高慢な友達とやり取りして喜んだという変り者だ。遺言だって並大抵の仕入物じゃ気に入らねえ」
「外に何にも言わなかったのか」
「卒中で一ぺんに片付いたんだから、長々と弁ずる隙がなかった」
八五郎の話は、途方もない話術ながら、面白く筋を運んでくれました。
「それをお前は、誰に頼まれて乗出したんだ」
「番頭の有八ですよ――もっとも若主人の荘太郎も承知の上だと言いましたがね」