Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 230 caractères · 280 écrans

Aozora Bunko

「四軒は変だね」

「一軒には親分を入れて、一軒にはあっしが入って、あとの一軒には叔母さんを入れる。家賃なんか弥勒の世までも呉れとは言わねえ」

「それじゃ三軒じゃないか、あとの一軒は?」

「へッ、へッ、そいつは言えねえ」

「馬鹿だなア」

そんな無駄を言いながらも、平次はついガラッ八におびき出されて、木場の上州屋まで行ってしまいました。

その時は土地の岡っ引が三人、喜八に宗助に吉五郎というのが、いい加減かき廻しておりましたが、さて何が何やら一向解らず、誰を縛ったものだろう――といった、御上向きの体裁を考えて小田原評定に時を過していたのです。

「おや、銭形の」

吉五郎は一番先に、ガラッ八の案内で乗込んで来た平次を見付けて、ホッとした様子でした。

「八五郎に聴いたんだが、変なことがあったそうだね」

平次は如才なく三人に挨拶しました。

「まア見てくれ。銭形の兄哥なら見当が付くかも知れないが、何しろ大変な殺しだ」

吉五郎は先に立って、勇次郎の部屋へ案内してくれます。

母屋から離れた二た間の一軒建で、もとは材木小屋の見張りに使った奉公人の住いでしたが、足が不自由で少し偏屈で、学問にばかり凝っている勇次郎は、多勢の家族と一緒に住んでいることを嫌ってここで若隠居のような、悠々自適の生活をしているのでした。