Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 139 230 caractères · 280 écrans
四
兄さんが俺に半分くれると言えば、明日にも教えてやる。足が不自由だから、俺には引出せない――とこう笑いながら冗談みたいに言ったんだそうだ」
「引出せない――と言ったんだね」
「そうだ。十人もの人間が聴いていたんだから間違いはない。弟の自慢を聴いて、一番喜んだのは兄の荘太郎だ。――それは有難い。お前には一生困らないだけの事をしてやりたいと思っていたから、三万両の半分なんてケチな事を言わなくてもいい。俺が継いだ上州屋の暖簾と身上は三万や五万じゃないから、お父さんの隠しておいた金が見付かったら、それをお前にみんなやろう――と言い出したんだそうだ」
「フーム、馬鹿か豪傑か、仏様だね」
「ただのお人好しさ」
そんな事を言っているうちに、先に立った八五郎は、中から勇次郎の部屋を開けて、縁側に立った平次に、惨憺たる有様を一と目に見えるようにしてやりました。
四
離室は戸締りがなかったので、案内知った者なら誰でも自由に入れたのです。
平次は部屋の四方から、家の構造をひと通り見て、地理的な関係を胸に畳んでから、膝行るように中に入って、惨憺たる死骸を、恐ろしく丁寧に見ました。まず死骸の側に投り出してある玄能を見、首に巻付けた恐ろしく頑丈な綱を見、それから死骸の髪の生際、眼瞼の裏、鼻腔、唇、喉などとひと通り見終って、何かしら腑に落ちない