Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lisez 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 312 452 caractères · 628 écrans
尾側へ狙けいろうとすると、くるりと駒を躍らせて、こっちの後ろへ寄ってくる。あたかも波上の小舟と小舟の上で斬りむすんでいるようなものである。従って、腕の強さばかりでなく、駒の駈引きも、虚々実々をきわめるので、勝負はなかなか果てしもない。無慮百余合も戦ったが、双方とも淋漓たる汗と気息にもまれるばかりであった。
「えおうッ」
「うオーッ」
声は、辺りの林に木魂して、百獣もために潜むかと思われたが落つるは片々と散る木の葉ばかりで、孫策はいよいよ猛く、太史慈もますます精悍を加えるのである。
どっちも若い体力の持主でもあった。この時孫策二十一歳、太史慈三十歳。――実に巡り会ったような好敵手だった。
「組まねばだめだ」
孫策が、そう考えた時、太史慈も心ひそかに、
「長びく間に、孫策の将士十三騎が追ってくると面倒」
と、勝負を急ぎだした。
だっと、両方の鐙と鐙とがぶつかったのは、両人の意志が、期せずして、合致したものとみえる。
「喝ッ」
と、突出してくる槍を、孫策は交わして柄を抱きこみ、とっさ、真二つになれと相手へ見舞った剣の手元は、これも鮮やかに、太史慈の交わすところとなって、その手頸をにぎり取られ――おうっッ――と引き合い、押し合ううちに、二つの体は、はね躍った馬の背から大地へころげ落ちていた。