Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lisez 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 312 452 caractères · 628 écrans

Aozora Bunko

と、年来の自負心に、すこし動揺をおぼえだした。

寄手を見ると、総帥の孫策をはじめ、旗下の将星は、みな驚くほど年が若い。

新しい時代が生みだした新進の英雄群が、旺な闘志をもって、轡をそろえているような盛観だ。

「厳与。――ここはひとつ考えるところだな」

彼は、弟をかえりみながら、大きく腕をくんで云った。

「どう考えるんです」

「どうって、まあ、一時の辱はしのんでも深傷を負わぬうちに、和睦するんだな」

「降服するんですか」

「彼に、名を与えて、実権を取ればいいさ。彼らは若いから、戦争には強いが、深慮遠謀はあるまい。和睦した後で、こちらには、打つ手がある」

兄に代って、厳与は早速、講和の使者として、孫策の軍中へおもむいた。

孫策は、対面して、

「君が、東呉の徳王の弟か。なるほど……」と、無遠慮に、顔をながめていたが、すぐ酒宴をもうけさせて、「まあ、飲んで話そう」と、酒をすすめた。

厳与は、心のうちで、

「さすが、江東の小覇王とかいわれるだけあって、颯爽たるものだが、まだ乳くさいところは脱けないな。理想主義の書生が、ふと時を得て、兵馬を持ち、有頂天になったというところだろう」