Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lisez 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 312 452 caractères · 628 écrans
それでも典韋は、寨門を死守して、仁王のごとく突っ立っていた。しかし余り動かないので恐々と近づいてみると、五体に毛矢を負って、まるで毛虫のようになった典韋は、天を睨んで立ったまま、いつの間にか死んでいた。
かかる間に、曹操は、
「空しくこんな所で死すべからず――」
とばかり、馬の背にとび乗って、一散に逃げだした。
よほど機敏に逃げたとみえ、敵も味方も知らなかった。ただ甥の曹安民ただ一人だけが裸足で後からついて行った。
しかし、曹操逃げたり! とは直ぐ知れ渡って、敵の騎馬隊は、彼を追いまくった。追いかけながら、ぴゅんぴゅんと矢を放った。
曹操の乗っている馬には三本の矢が立った。曹操の左の肘にも、一箭突き通った。
徒歩の安民は、逃げきれず、大勢の敵の手にかかって、なぶり殺しに討たれてしまう。
曹操は、傷負の馬に鞭うちながら、ざんぶと、※水の河波へ躍りこんだが、彼方の岸へあがろうとした途端に、また一矢、闇を切ってきた鏃に、馬の眼を射ぬかれて、どうと、地を打って倒れてしまった。
四
※水の流れは暗い。もし昼間であったら紅に燃えていたろう。
曹操も満身血しお、馬も血みどろであった。