Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lisez 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 312 452 caractères · 628 écrans

Aozora Bunko

「貴人がお泊りなさった」と、部落の百姓たちはささやきあったが、まさかそれが、漢朝の天子であろうとは知るわけもなかった。

そのうちに、一人の老媼が、

「貴人にあげて下さい」と、粟飯を炊いて来た。

楊奉の手から、それを献じると帝も皇后も、飢え渇えておられたところなので、すぐお口にされたが、どうしても喉を下らないご容子だった。

夜が明けると、

「やあ、これにおいでになったか」

と、乱軍の中ではぐれた太尉楊彪と太僕韓融の二人が、若干の人数をつれて探し当てて来た。

「では昨日、後から漁船に乗って黄河を渡って来たのは貴公だったのか」

と、楊奉を始め、扈従の人々も歓びあい、わけて帝には、この際一人の味方でも心強く思われるので、

「よくぞ無事で」と、またしても御涙であった。

それにしても、ここはいつまでもおる所ではない。少しも先へと、扈従の人々は、また牛車の上の素莚へ、帝と皇后をお乗せして部落を立った。

すると途中で、太僕韓融は、

「成功するや否やわかりませんが郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)も李※(「にんべん+確のつくり」、第4水準2-1-76)も手前を信用しています。