Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
Lisez 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 312 452 caractères · 628 écrans
「嘆いている場合ではない。とにかく許都へ上って、曹操に会い、将来を計ろう」
主従は道をいそいだ。
わびしき山村が見えた。玄徳以下、飢えつかれた姿で、村にたどり着いた。
すると、誰が伝えたわけでもないのに、
「小沛の劉玄徳様が、戦に負けて、ここへ落ちてござられたそうな」
「あの、劉予州様かよ」
「おいたわしい事ではある」
と、そこらの茅屋から村の老幼や、女子どもまで走りでて、路傍に坐り、彼の姿を拝して、涙をながした。
田夫野人と呼ばれる彼らのうちには、富貴の中にも見られない真情がある。人々は、食物を持って来て玄徳に献げた。またひとりの老媼は、自分の着物の袖で、玄徳の泥沓を拭いた。
無智といわれる彼らこそ、人の真価を正しく見ていた。日頃の徳政を通して、彼らは、
「よいご領主」
と、玄徳の人物を、夙に知っていたのであった。
二
その夜は猟師の家に宿った。
猟師という主の男は、感涙をながして、
「こんな山家にご領主をお泊め申すことは勿体ないやら有難いやらで、どうおもてなし致していいかわかりません」と、拝跪していった。
玄徳は見て、
「主は、以前からこの村に住居しておる者か」