Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lisez 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 312 452 caractères · 628 écrans

Aozora Bunko

と、不敵な二人も、曹操だけには警戒を怠らない――というよりは、むしろ切に玄徳の自重をうながした。

玄徳は、うなずき、かつほほ笑んでいうには、

「だからわしも、努めて菜園に肥桶を担ったり、雷鳴に耳をふさいだり、箸を取落したりして見せている次第だ。しかし、聡明敏感な彼のことだから、避けて近づかなければ、また、猜疑するだろう。むしろいよいよ保命の鼻毛をのばして、時々、彼の嘲笑をうけに行ったほうが無事かと思う」

初めて玄徳の口から菜園に鍬をとるの深慮を聞かされ、霹靂に耳をふさぐの遠謀を説き明かされて、ふたりも周到な用意に今さら舌をまき、家兄にそこまでの心構えある以上、何をか曹操に近づくを恐れんや――とばかり供に従って車のあとに歩いた。

曹操は、玄徳を見ると、きょうも至極機嫌よく、

「皇叔。今日はこのあいだと違って、無風晴穏、かみなりも鳴るまいから、ゆるゆる、興を共にしたまえ」

と、いつぞやの清雅淡味と趣をかえて、その日は、贅美濃厚な盞肴をもって、卓をみたした。

ところへ、侍臣が、

「河北の情勢をうかがいに行った満寵が、手先の密偵の諜報を悉皆あつめて、ただいま立ち帰ってまいりましたが」