Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lisez 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 312 452 caractères · 628 écrans

Aozora Bunko

……ははあ、さては車冑には異心ありとおぼえたり。よろしい、立ち帰って、この趣をありのまま丞相におつたえ申すから後に悔ゆるな」

云い放って、後にしたがう隊伍の者へ、引っ返せとわざと大声で号令を発していた。

車冑は狼狽して、

「あいや待たれよ、東の空も白みかけて、実否のほども、仄かにわきまえられて参った。丞相のお使者に相違あるまい。――お通りあれ」

と直ちに、城門をさっと開かせた。

とたんに、濠の面にたちこめた白い朝霧が濛々とはいってきた。その中をどかどかと渡ってくる兵や馬蹄の跫音は余りにもおびただしかった。けれど夜はまだ明けきれていないので、顔と顔とをぶつけ合わせなければ、誰が誰やら分らなかった。

「車冑とは君か」

関羽が近づいて行くと、変に思った車冑は、突然、

「――あッ、汝らは?」と絶叫をのこして、すばやく何処かへ逃げてしまった。

沛然と、ここ一箇所に、血の豪雨がふりそそぎ、城中の兵は、みなごろしの目に遭った。

大半の城兵は、まだ眠っていたところである。そこへ関羽、張飛の手勢一千は、前夜から手具脛ひいて来たのであるから、大量な殺戮も思いのまま行われた。