Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(三)

吉川 英治

Lisez 三国志(三) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 312 452 caractères · 628 écrans

Aozora Bunko

弟の恨みよりも、玄徳を麾下に加えておいたほうが、将来の利であると考え直してきたのだった。

つぎの日。

台閣の講堂に諸大将は参集していた。

「曹操征伐の出軍、今を可とするか、今は非とするか」

について、議論は白熱し、謀士、軍師、諸大将、或いは一族、側近の者など、是非二派にわかれて、舌戦果てしもなかった。

河北随一の英傑といわれ、見識高明のきこえある田豊は、

「ここ年々の合戦つづきに、倉廩の貯えも、富めりとはいえないし、百姓の賦役も、まだ少しも軽くはなっておらない。まず、国内の患いを癒やし、辺境の兵馬を強め、河川には船を造らせ、武具糧草をつみ蓄えて、おもむろに機を待てば、かならず三年のうちに、自然、許都の内より内訌の兆しがあらわれよう。それまでは、朝廷に貢ぎをささげ、農政に務め、民を安んじ、ひたすら国力を養っておくべきである」と、述べた。

すると一名、すぐ起って、

「今のお説は、甚だしくわが意にかなわん。河北四州の精猛に、主公のご威武をいただき、何すれば、曹操ごときを、さまで怖れたもうか。兵法にいう、十囲五攻、すべて一歩の機と。今日のような変動の激しい時勢に、三年もじっと受身でいたらひとりでに国が富み栄えるなどとは、痴者の夢よりもまだ愚かしい。