Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans
「良き涼剤がありますか」
「あります。一ぷく用いれば、ただちに気を順にし、たちまち快適を得ましょう」
「――先生」
病人は、起ち直った。
「ねがわくは、周瑜のため、いや、国家のために、良方を投じたまわれ」
「む、承知しました。……しかしこの秘方は人に漏れては効きません。左右のお人を払って下さい」
すなわち、侍臣をみな退け、魯粛をのぞくほか、房中無人となると、孔明は紙筆をとって、それへ、
欲レ破二曹公一宜用二火攻一
万事倶備只欠二東風一
こう十六字を書いて、周瑜に示した。
「都督。――これがあなたの病の根源でありましょう」
周瑜は愕然としたように、孔明の顔を見ていたが、やがてにっこと笑って、
「おそれ入った。神通のご眼力。……ああ、先生には何事も隠し立てはできない」
と、いった。
二
季節はいま北東の風ばかり吹く時である。北岸の魏軍へ対して、火攻めの計を行なおうとすれば、かえって味方の南岸に飛火し、船も陣地も自ら火をかぶるおそれがある。
孔明は、周瑜の胸の憂悶が、そこにあるものと、図ぼしをさしたのである。周瑜としては、その秘策はまだ孔明に打ち明けないことなので、一時は驚倒せんばかり愕いたが、こういう達眼の士に隠しだてしても無益だとさとって、