Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans

Aozora Bunko

孔明は、左右の従者に向って、

「――賓客には、お疑いとみえる。君をこれへ」と、小声で命じた。

やがて後ろの屏風が開くと、弱々しい貴公子が、左右の手を侍臣に取られて、数歩前に歩いて客に立礼した。見ると、まぎれなき劉※(「王+奇」、第3水準1-88-6)である。

「ご病中なれば、失礼遊ばされよ」

孔明のことばに、※(「王+奇」、第3水準1-88-6)君は、すぐ屏をふさいで奥へかくれた。魯粛は、黙然と首をたれてしまう。孔明はなおいった。

「※(「王+奇」、第3水準1-88-6)君、一日あれば、一日荊州の主です。あのご病弱ゆえ、もし夭折されるようなご不幸があれば、また別ですが」

「では、もし劉※(「王+奇」、第3水準1-88-6)が世を辞し給う日となったら、この荊州は、呉へ還し給え」

「公論、明論。それなら誰も異論を立てるものはありますまい」

それから大いに馳走を出して歓待したが、魯粛は心もそぞろに、帰りを急ぎ、すぐ周癒に会って仔細を話した。

「――長いことはありません。劉※(「王+奇」、第3水準1-88-6)の血色をみるに、近々、危篤におちいりましょう。ここしばらく」