Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans

Aozora Bunko

孔明の四輪車は、たちまち、ぐわらぐわらッと一廻転した。後ろを見せて、逃げだしたのである。進むにも退くにも、それは大勢の力者が押し、そして無数の刀槍でまわりを守り固めて行く。

「待てッ」

道栄は、追いかけた。

車は渦巻く味方をかき分けて深く逃げこみ、やがて柵門の中へ駈け入ってしまった。

「孔明孔明。首をおいて行け」

※(「形のへん+おおざと」、第3水準1-92-63)道栄はあきらめない。大波を割るように、鉞の下に、敵兵を睥睨し、いつか柵門もこえて、なお彼方此方、四輪車の行方をさがしていた。すると、山の腰に黄旗を群れ立てて、じっとしていた一部隊が、むくむくと此方へうごいてきた。その真先に馬を躍らしてきた一人の大将は、偉大な矛を横たえて、

「劉皇叔のもとに、人ありと知られたる、燕人張飛とは、すなわちわが事。おのれは果報者だぞ、おれの手にかかるとは」

と、雷のようにかかって来た。

「何をっ。――この鉞が目に見えぬか」

※(「形のへん+おおざと」、第3水準1-92-63)道栄は、自信満々、大きな表情をしてそれを迎えたが、一丈八尺の大矛と、六十斤の鉞では得物において互角だったが、力量にかけて※(「形のへん+おおざと」