Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans
ねがわくは賢慮を垂れ給え――
という書き出しに始まって、縷々と今後の方策がしたためてあった。
「周瑜からこういう謀を施せといってきたが、この計はどうだろう。また失敗に終ったら何もならぬが」
張昭に相談すると、張昭は、書簡の内容を検討してから、
「さすがに都督の遠謀、感心しました。――元来、劉玄徳は、少年早くより貧賤にそだち、その青年期には、各地を流浪し、まだ人間の富貴栄耀の味は知りません。……ですから周瑜都督が示された計の如く、彼に、ほしいままなる贅沢を与え、大厦玉楼に無数の美女をあつめ、錦繍の美衣、山海の滋味と佳酒、甘やかな音楽、みだらな香料など、あらゆる悪魔の歓びそうな物をもって、彼の英気を弱めにぶらせ、荊州へ帰ることを忘れさせれば、彼の国もとにある孔明、関羽、張飛らも、あいそをつかし、怨みをふくんで、自然、離反四散してしまうにちがいありません」
と、案を打って賛同した。
孫権はよろこんで、
「では、玄徳の骨も腐るまで、贅沢の蜜漬にしてくれよう」
と、ひそかにその方針へかかり始めた。
すなわち呉の東府に一楽園を造築した。楼宮の結構は言語に絶し、園には花木を植え、池畔には宴遊船をつなぎ、廊廂には数百の玻璃燈をかけつらね、朱欄には金銀をちりばめ、歩廊はことごとく大理石や孔雀石をもって張った。