Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans

Aozora Bunko

「ただ機に臨んで、変に応じるのみ」と、ぶっきら棒である。

孫権はいよいよ蔑みながら、

「足下と、周瑜とをくらべたら」

「まず、珠と瓦でしょうな」

「どっちが?」

「ご判断にまかせます」

明らかに、この黒あばたが、自ら珠を以て任じている顔つきなので、孫権は、ぷっと怒りを含んで奥へかくれてしまった。そして、魯粛を呼び、

「あんな者はすぐ追い返せ」といった。

魯粛は、彼の感情に曇った鑑識を極力、訂正につとめた。

「一見、狂人に似、風采もあがらない男ですが、その大才たる証拠には、かの赤壁の戦前に、周瑜に教えて、連環の計をすすめ、一夜にあの大功を挙げ得た陰には、実に※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統の智略があったのです。――故人の偉勲を傷つけるわけではありませんが」

「いやいや、予は虫が好かんのだ」

「御意にかないませぬか」

「天下人なきに非ずと、そちもいったではないか。何を好んで……」

「ぜひもございません」

夜に入っていた。

魯粛は、気の毒にたえないので、自ら城門の外まで彼を送ってきた。そして、人なき所まで来ると、声をひそめて慰めた。

「きょうの不首尾、まったく要らざる推挙をした私の罪です。