Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans
「丞相丞相。敵は早くも、味方の裏をかいて、背後に廻っていますっ。早くお船へお移り下さい」と、呼ばわった。
曹操はなお、
「馬超が来たとて、何ほどのことがあろう。一戦を決するまで」
と、自若としていたが、もうそのとき彼方の馬煙は辺り間近に、土砂を降らせて、馬超、徳をはじめ、西涼の八旗など、猛然、百歩のところまで迫っていた。
「すわ。一大事」と、許は躍り上がって、曹操のそばへ馳けつけ早く早くと促したが、事の急に、いきなり曹操の体を背中へ負ってしまった。
そして岸辺まで、一気に馳け出したが、船は漂い出して渚から一丈を離れていた。それを許※(「ころもへん+睹のつくり」、第3水準1-91-82)は、曹操を背に負ったまま、
「おうっ」
と叫んで、一跳びに身を躍らせ、危うくも舟の中へ乗り移った。
百余人の近侍、旗本たちは、ざぶざぶと水につかって、溺れるもあり、泳ぎだすもあり、そこらの小舟や筏へすがりつき、或いは見境なく、曹操の舟へしがみついて来るのもある。
「たかるな。舟が傾く」
許※(「ころもへん+睹のつくり」、第3水準1-91-82)は、それらの味方を、棹で払い退けながら、逃げ出したが、水勢は急で、見るまに下流へ押しながされて行く。