Classiques japonais avec furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Lisez 三国志(五) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 325 249 caractères · 653 écrans
と、恩に感じるのあまり、自分の考えている一計略を進言した。
一方、西涼の馬超は、
「きょうばかりは、残念だった」と、韓遂に向って、無念そうに語っていた。
「もう一歩で、曹操を、手捕りにできた所を、何という男か、曹操を背なかに負って、船へ跳び移ってしまった。今でも目に見える心地がするが、敵ながらあの男の働きは、凡夫の業でない」
韓遂は何度もうなずいて、
「それは道理です。あれは有名な魏の一将、許※(「ころもへん+睹のつくり」、第3水準1-91-82)ですからね」
「許※(「ころもへん+睹のつくり」、第3水準1-91-82)というか」
「お味方に、八旗の旗本ある如く、曹操もその旗本の精鋭中の精鋭を選び、これを虎衛軍と名づけて、常に親衛隊としていました。その大将に二名の壮将を置き、ひとりは陳国の人、典韋と申し、よく鉄の重さ八十斤もある戟を使って、勇猛四隣を震わせていましたが、この人はすでに戦歿して今はおりません。その残るひとりが国の人、すなわち許※(「ころもへん+睹のつくり」、第3水準1-91-82)です。強いわけですよ」
「なるほど、それでは――」
「その力は、猛る牛の尾を引いてひきもどしたという程ですからな。