Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans
「御子っ、なにをいい召さるッ。そんな悪たいばかり申さるる故、叔父御たちからも、忌まるるのじゃ。大掾さまの、召さるるに、来んという答えが、あろうかやい」
「うるせえッ」と小次郎は、突ッ放して、「そうなら、そうと吐かせば、おらだって、歩ばぬと、いうかやい」
ぷんぷんと、面ふくらせて、先に、歩き出した。しかし、嫌で嫌で堪らない気がするとみえ、眼は、ぼたぼた、涙をたらしていた。
その晩、彼は、大叔父の腹心らしい家臣から、一つの急用を、命じられた。大叔父の国香や、小い叔父たちが、奥で酒もりしているらしい間にである。
「明日、柵の厩の栗毛を曳いて、横山ノ牧へ、行てくだされ。こちらの牝馬の栗毛へ、横山の名馬と評判のたかい牡馬のタネを、もろうて来るのじゃ。タネ付け料も、絹や稲などで、先に払うてあるし、仲介ちの者から、この一月、とうに話もついておること。いまは、春蚕を飼うので、手もない時故、御子ひとりで、行てくだされ。行けぬことは、あるまいがの」
小次郎はむしろ、よろこんだ。幾日かの解放をゆるされたように、いそいそして、母屋から遠くの屋で、独りぼッち、眠った。
すると、真夜中に、蝦夷萩が忍んできて、彼を、ゆり起した。