Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

――筑波の叔父共のやしきへ、と将門が答えると、

「ははあ、水守や羽鳥へいらっしゃいますか。やれやれ、それは」

と、なにか浮かない顔をした。

野霜の翁も、将門の今の境遇は、知っているらしい口吻である。自分の納めた武具が、今も倉にありますかと訊いたのは、わざと、将門の口を誘うために訊ねたのかもしれない。

良持の遺子たちへ返すべき広大な土地を、その叔父たちが結托して横領しているという事実は、相当、近郷の土民にまで知れ渡ってかくれない噂になっているらしい。――野霜の翁の歓待は、ただ、むかし懐かしいとする情のみではなく、実は、そうした将門を、哀れがっているのかもしれなかった。

いや、それから、夜更くるまで、馳走になりながら、次第に打ち解けて話しこんでみると、ここの家族が皆、こぞって、将門を、気のどくな、あわれな、御不運な御子として、同情しているものであったことが、なお、はっきりした。翁の妻の、もう五十以上とみえる媼も出て来て、給仕に傅きながら、話のそばで、貰い泣きしているのである。

「羽鳥へお出でなされても、石田の国香様のお館へおこしなされても、ゆめ、お腹をお立てなされますな。