Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

「やあ兄上。これはちと、おれ達の不覚だった。察するに、豊田ではないかと思う」

「将門か。……うム、一度は、そうも考えたが、あの小心者に、大それたまねは出来まい。桔梗の身には、われらの息がかかっていると、彼奴は、百も承知のはずだ」

「そう考えていた隙が、鳶に、出し抜かれた因ではあるまいか。つらつら思うに、ここ一両年、野霜で出来る武具なども、大半は豊田の方へ買い取られている。いつのまにやら、将門と伏見掾との間に、話し合いが出来ていたのかも知れぬぞ」

隆は、ずんぐり短い体を振って、しきりに、かなつぼ眼を、あたりへ動かした。自分の嗅覚に、確信をもって、いいきるのである。

扶は、青ざめた。憤怒するとそうなる性質らしい。

「おい、隆。伏見掾夫婦を、おまえの馬の背に引っ括って、後から館へ、引っ立てて来いよ。よろしいか」

そういいつけて、自分は、不快怏々と、先に自邸へ、帰ってしまった。

まもなく、隆が、後から来た。しかし、野霜の老夫婦は、拉致して来なかった。どうしたかと訊ねると、翁と媼は、一間を清掃し、枕をならべて、眠るように、自害していたというのである。

「豊田領へ、放免(密偵)を入れてみれば、すぐわかる。