Classiques japonais avec furigana
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たいらのまさかど
平の将門
吉川 英治
Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans
扶、隆、繁たちの常陸源氏の兵は、ここから半里ほど東の野寺に陣していることが分った。また、そこには、常陸方の三兄弟ばかりでなく、将門の叔父水守の良正が、手勢をつれて加わっているともいう。
「みろ。奴らは、おれの叔父共と、与んでいるのだ。どんな手段をもっても、おれを殺さずには措かない気でいるにちがいない。おれが退けば、奴らは、豊田までも、追いしたって来るにきまっている」
将門は、悲壮な語調で、あたりの一族たちへいった。
「館へ、楯籠ったら、こっちの負けだ。それよりも、おれは、豊田の百姓や郷の民が、奴らに、放火されたり、掠奪されて、逃げまどうのを、見てはいられない。――同じことなら、こっちから攻め込め。奴らの土地の館でも民家でも、焼き払ってしまえ」
彼はもう馬上になって、阿修羅の姿を、先に進ませていた。初めは、百五、六十人の小勢であったが、毛野べりの事が早くも豊田本郷へ知れ渡ったので、後から後から、将門の身を案じて駈けつけて来る者が絶えなかった。
館の下僕から、郷に住む地侍といった類の者まで、およそ日頃から常陸源氏の一族に、反感をもっているか、あるいは、被圧迫的な立場におかれている者など、お互いに、呼びかけあって、