Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

ほっと太息をつく。そして、その雫や顔じゅうの汗を、鎧下着の袖で横にこすった。

「将文。――三郎や四郎たちは、どうしたか。姿も見えなくなったが」

「ほかの兄達は、奮戦して、鎌庭の外へと、敵を退けています。もう、御安心なさいまし」

「いや、敵は新手を持っている。ここまで、攻め入られては」

「どうして、今日に限って、そんな弱音をおふきになるんです。兄者人からして、お気を挫いたんでは、士気はどうなりましょう」

「だが、見ろ。父からの館も、門前町も、御厨の建物も、みな火や煙にくるまれている。退いては襲せ、退いては襲せて来る敵に、こう防ぎ疲れてしまっては……」

「どこか、お体でも、お悪いのですか」

「なに。体?」

「お顔が、常の二倍にも、膨れています。いま、気がつきましたが」

「そうか。……いや、おれは、何ともないぞ。体は、常の通りだよ」

いわれるまでもなく、将門は自覚していた。自分の顔を撫でても、まったく知覚がなく、全身は重く、勇気の欠如が、われながら、もどかしかった。しかし、病気のことだけは、まだ、弟たちには秘して、今も、さあらぬ態を持つのだった。

一方。御厨三郎将頼、大葦原四郎将平、そのほか六郎将武などの弟たちは、さんざんに戦って、敵を、ともかく遠くまで撃退したので、