Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

そして、そのどっちかに拠って生きている二つの群は、白と黒のように、極めて明瞭な生態別をもっていた。上流貴族階級と、貧民浮浪者層との、ふた色でしかなかった。

中流階級という層は、その頃まだ、日本には見あたらなかった。それらしき知性人や、無産文化人の極く少数が、いることはいても、それとてみな、ボロ衣冠をまとい、藤氏の権力下にある朝堂の八省に、名ばかりの出仕をするか、摂関、大臣家などに禄仕して、ほそぼそ生活を求めるしか、社会は、彼等を生かす機能も余地も持たなかった。社会構成に層を成すほどな中流人士とてはなかったのである。

――だから、相馬の小次郎が、入京の第一日に接触した者はみな、その一方の黒い層に住む人間たちだったことは、もう再言するまでもなかろう。ただ、それにしても、暗夜の寺域に、鬼火のごとき火光をかこんで、更くるも意とせず、勝手気ままな囈言を投げあっているこれらの男共は、いったい何を生命に求め、何を職としているかという疑問になると、これは、小次郎がなお多くの年月を、実際に、この都会において生活してみた上でなければ、そう簡単に、解るというまでの、理解に達するまでにはゆかない。