Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

何という不可解な、そして変現に巧みな男だろう。天地を飛行するとか、神出鬼没とかいうのは、あんな男の事ではあるまいか。

「恐るべき奴が将門に味方している……」

やがて、相互のいい分は、決裂したとみえ、維茂父子は、昂奮の醒めきれない面を硬めたまま、国庁の内へ戻って来た。

「帰りましたな。将門の使者共は」

「じつに乱暴ないいぐさだ。談合でも何でもない」

維茂は、憤然と呟き、為憲は、充血した眼で、貞盛を見ながら、強いて苦笑して告げた。

「矢は放たれたも同じだ。一戦あるのみですよ」

「が、為憲どの。大丈夫か」

「その為に、ここ数ヵ月、兵馬も鍛えてある。奴らに負けをとるものか」

「きょうの使者のうちで、ひとりでしゃべっていた男があったでしょう。あれに油断はなりませんぞ」

「藤原不死人とか、名乗っていたが、あれが何だというのです」

「南海の乱賊、藤原純友とも交わっている人物です。一時は、検非違使の手に捕われて、刑部省の獄中で死んだはずだが、それがまだ東国へ来て生きている……」

「純友の……?」と、維茂父子もその噂は聞いていないでもないが、南海の賊だの、純友といわれても、それは千里も先の別世界なものとしか心に響いて来なかった。