Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lisez 平の将門 (たいらのまさかど) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 232 193 caractères · 463 écrans

Aozora Bunko

まずまず、童は、そこらに留めて、人目にふれぬようにしておいたがいい」

と、家司(老職)のさしずが下って、小次郎は、そこから更に、外庭を歩かせられ、

「ここで、待っていろ」

と、雑色の指さす所へ入れられた。

そこは、邸隅の輦宿とよぶ供待小屋であった。

たくさんな牛輦が、幾台も曳きこんであり、所々は、牛の糞が、山をなしている。

糞と涎と、牛の尻ッ尾のあいだでは、いろといわれても、いる所がない。晩春なのに、もう銀蠅が、慕って来ている。小次郎は立ちくたびれて、輦宿の横の棟をのぞいてみると、そこには、それぞれの主人に供して来た牛飼やら舎人たちが、十人以上も、屯していて、なにか、血眼をひとつ莚に寄せあっていた。

博奕だった。

“投銭”と俗にいう博奕で、その頃の庶民が熱中してやったものである。胴元の男が、幾枚かの穴あき銭を両の掌に入れ、振り音を聞かせて、ばっと、場に投げる。文字の銭面と、文様の銭面とが、どう出るかという点に賭け合うのであった。

小次郎も、覗きこんでいた。博奕は、坂東地方でも盛んである。けれど、もっと原始的な博技で、それに、こんなにもざらざらと銭を賭けることはない。