Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しぶえちゅうさい
渋江抽斎
Lisez 渋江抽斎 (しぶえちゅうさい) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 525 caractères · 334 écrans
覚音寺は五百の里方山内氏の菩提所である。帰途二人は蔵前通を歩いて桃太郎団子の店の前に来ると、五百の相識の女に邂逅した。これは五百と同じく藤堂家に仕えて、中老になっていた人である。五百は久しく消息の絶えていたこの女と話がしたいといって、ほど近い横町にある料理屋誰袖に案内した。成善も跡に附いて往った。誰袖は当時川長、青柳、大七などと並称せられた家である。
三人の通った座敷の隣に大一座の客があるらしかった。しかし声高く語り合うこともなく、矧てや絃歌の響などは起らなかった。暫くあってその座敷が遽に騒がしく、多人数の足音がして、跡はまたひっそりとした。
給仕に来た女中に五百が問うと、女中はいった。「あれは札差の檀那衆が悪作劇をしてお出なすったところへ、お辰さんが飛び込んでお出なすったのでございます。蒔き散らしてあったお金をそのままにして置いて、檀那衆がお逃なさると、お辰さんはそれを持ってお帰なさいました」といった。お辰というのは、後盗をして捕えられた旗本青木弥太郎の妾である。
女中の語り畢る時、両刀を帯びた異様の男が五百らの座敷に闖入して「手前たちも博奕の仲間だろう、金を持っているなら、そこへ出してしまえ」