Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しぶえちゅうさい
渋江抽斎
Lisez 渋江抽斎 (しぶえちゅうさい) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 525 caractères · 334 écrans
その九十八
教師に遅れて教場に入る。数学を除く外、一切の科目を温習せずに、ただ英文のみを読んでいる。
入舎の命令をばこの状況の下に接受した。そして保はこう思った。もし入舎せずにいたら、必ず退学処分が降るだろう。そうなったら、再び頂天立地の自由の身となって、随意に英学を研究しよう。勿論折角贏ち得た官費は絶えてしまう。しかし書肆万巻楼の主人が相識で、翻訳書を出してくれようといっている。早速翻訳に着手しようというのである。万巻楼の主人は大伝馬町の袋屋亀次郎で、これより先保の初て訳したカッケンボスの『米国史』を引き受けて、前年これを発行したことがある。
保はこの計画を母に語って同意を得た。しかし矢島優と比良野貞固とが反対した。その主なる理由は、もし退学処分を受けて、氏名を文部省雑誌に載せられたら、拭うべからざる汚点を履歴の上に印するだろうというにあった。
十月十九日に保は隠忍して師範学校の寄宿舎に入った。
その九十八
矢島優はこの年八月二十七日に少属に陞ったが、次で十二月二十七日には同官等を以て工部省に転じ、鉱山に関する事務を取り扱うことになり、芝琴平町に来り住した。