Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しぶえちゅうさい
渋江抽斎
Lisez 渋江抽斎 (しぶえちゅうさい) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 525 caractères · 334 écrans
その九十六
或土曜日に優が夕食頃に来たので、女主人が「浦和の檀那、御飯を差し上げましょうか」といった。
「いや。ありがたいがもう済まして来ましたよ。今浅草見附の所を遣って来ると、旨そうな茶飯餡掛を食べさせる店が出来ていました。そこに腰を掛けて、茶飯を二杯、餡掛を二杯食べました。どっちも五十文ずつで、丁度二百文でした。廉いじゃありませんか」と、優はいった。女主人が気さくだと称するのは、この調子を斥して言ったのである。
その九十六
この年には弘前から東京に出て来るものが多かった。比良野貞固もその一人で、或日突然保が横網町の下宿に来て、「今著いた」といった。貞固は妻照と六歳になる女柳とを連れて来て、百本杙の側に繋がせた舟の中に遺して置いて、独り上陸したのである。さて差当り保と同居するつもりだといった。
保は即座に承引して、「御遠慮なく奥さんやお嬢さんをお連下さい、追附母も弘前から参るはずになっていますから」といった。しかし保は窃に心を苦めた。なぜというに、保は鈴木の女主人に月二両の下宿代を払う約束をしていながら、学資の方が足らぬがちなので、まだ一度も払わずにいた。そこへ遽に三人の客を迎えなくてはならなくなった。